【24】お金のためなら何でもする証券マン

金のためなら何でもしてやる
証券会社は
日々株や債券の売買の
手数料で稼いでいる
結果主義で評価され
厳しい環境を
生き抜かねばならない
必ずノルマを達成だ!
顧客第一でだ!
証券マンのノルマは高めに設定
いっぽう、
会社の上層部は
金融庁を恐れ
なによりも
コンプラを注視する
ボーナスの配分は
社内の相対評価で決まる
株は長期保有のほうが
儲かりやすい
しかし、
それでは
証券会社には不都合
ちなみに、
同じ株式銘柄の
売り買いは
矛盾が生じるため
顧客に聞こえぬよう
社内で大声合戦だ
証券マンは
みずから不要な顧客は
他の証券マンへ
押し付けあう
つまり、
証券マンとして
自分の数字の大半を占める
大口顧客との関係性が
いちばん重要だ
その大口顧客との
やりとりは
基本、訪問となる
なぜなら、
電話でのやりとりは
すべて録音されてるから
のちのちの社内監査で
電話録音はチェックされる
よって、大口顧客とは
事前に交渉し
顧客から自発的に
発注してもらうよう
手はずをととのえる
ちなみに、
新興国債券は
利率は高いが
もし、円高になれば
投資分が元本割れし
とてもリスクが高い
リスクとリターンは
比例する
これはじつは
手数料も同様だ
だから、
証券マンは
高リスク、高手数料
の金融商品を勧めたがる
相場に連動して動くものが2つ
顧客の機嫌
つまり、下げ相場では
顧客は不機嫌になる
売買してもらえない
空売りと呼ばれる
株価が下がるほど
利益を出せる注文は
大口顧客しかできないので
下げ相場では
顧客からの注文が激減する
※ 資産1億円以下はNG
証券マンのボーナス
証券マンは
相場と運命共同体
証券マンは
投資のプロではない
投資の”営業”のプロだ
たとえば、
変幻自在にチャートを操り
言葉たくみに
セールスを繰りひろげる
低リスク商品、
たとえば国債でも構わない
なぜなら、
主なノルマは
①手数料
②口座の残高
だから
証券マンは社内の
抜き打ち監査を恐れている
監査の評価は
連帯責任だ
ひとりでも
低評価がつけば
支店全体のボーナスに影響し
低評価だった張本人の
立場はなくなる
評価とボーナスのために
必死な証券マン
コンプラ違反を見過ごせば
金融庁にどやされる
本社の監査員
社内といえど
お互いの
サラリーマン人生を
賭けた争いだ
表向きは
「顧客第一は数字につながる!」
とされている証券会社
証券マンにとって
大口顧客との関係悪化は
「死」
を意味する
やはり証券マンは
「顧客第一だ」
おわり