【58】知らなきゃ損する株式投資基礎と配当金

配当金ってなんなの?
魅力あふれる配当金だが
企業の利益とその関係や
利回りの落とし穴について
あなたは理解してますか?
配当金とは?
企業が得た利益の一部を
株主へ還元してくれるお金だ
株式会社は株を発行し
それを投資家たちに買ってもらい
事業資金を調達する
そして
その資金を使って
事業がうまくいき
利益が出れば
そのお礼に
利益の一部を出資した株主へ
配当金というカタチで
還元するもの
しかし
全ての企業が必ず
配当金出すわけではない
たとえば
業績の悪い企業は
資金に余力がなく
配当金を出せないこともある
または
成長中のベンチャー企業は
利益を配当金として
株主に還元せず
事業投資にお金をまわし
さらに事業拡大する方針をとる
そうして事業拡大でき
利益が増えれば
結果的には株価が上昇する
有名どころでは
AmazonやFacebookなどの
大企業が
無配当を続け
企業価値を高めている
(2020年2月現在)
企業によって
配当金についての方針が異なる
もし
配当金を目当てに投資するなら
その企業が
きちんと配当を出しているか
確認したい
配当金はいくらもらえるか?
企業によって配当金額は異なる
企業がいくらの配当金を出すかは
「配当利回り」で確認する
配当利回りとは
「1株あたりの年間配当額÷現在の株価」
これをみれば
企業が株価に対し
年間でいくらの配当金を出すかわかる
配当を出している日本企業の
平均配当利回りはおおよそ
「2%」前後だ
これを低いと感じるかしれないが
普通預金をみてみれば
はるかに大きなリターンだ
いっぱんてきに配当利回りが
3%以上であれば
高配当株といえるだろう
なかには配当利回りが5%を
超えるような高配当銘柄もある
配当金はどうやってもらうか?
配当金をもらうためには
その企業の株を買って保有していること
具体的には
企業の決算日の2営業日前
つまり
「権利付き最終日」
にその企業の株を保有してれば
配当金をもらえる権利がある
もし
その翌日の「権利落ち日」
に株を売ったとしても
配当金をもらえる
決算日は企業によって異なるが
一般的に3月と9月が多い
配当金が出る回数は
本決算と中間決算の年2回が多い
ちなみに
配当金を受け取れるタイミングは
決算日からおおよそ数か月後となる
配当金の受け取り方は?
主に以下の受け取り方法がある
株式数比例配分方式
配当金受領証方式
登録配当金受領口座方式
個別銘柄指定方式
それぞれ
「株式数比例配分方式」は
株を買った証券会社の口座に入金される
いちばん一般的な方法
「配当金受領証方式」は
配当金領収書が郵送され
郵便局などの窓口で配当金を受け取るもの
「登録配当金受領口座方式」は
指定した銀行口座に
配当金が入金されるもの
「個別銘柄指定方式」は
銘柄ごとに配当金が振り込まれる
銀行口座を指定するもの
ちなみに
NISA口座で配当金を非課税で受け取るには
「株式数比例配分方式」を選ぶ必要がある
配当狙いの株を選ぶときのポイントは?
配当利回りが高い銘柄のうち
3%以上の高配当銘柄を選ぶ
ただし
業績が悪くて
株価が下がっており
配当利回りが高い銘柄がある
そんな銘柄を選ばないよう
企業の業績をきちんと確認したい
ちなみに
何年にもわたって
配当金を増やしている
「連続増配株」にも注目したい
このような企業は
業績が安定していることが多い
つまり
長期にわたって配当金をもらえる
いろいろとリサーチして
気に入った銘柄をみつけたら
いよいよ
その企業の株を買うことになるが
長期にわたって
配当金をもらい続けるならば
なるべく安い株価で買うことが重要
過去の相場情報をみて
株価が安い時期に株を買い
長期で保有するようにしたい
配当狙いの株を選ぶ上での注意ポイント
配当利回りばかり気にしていると
思わぬ損失を抱えてしまうことがある
たとえば
企業の創立記念により
一時的に増配をする
記念配当や特別配当
というものがある
その年だけ
配当利回りが高くみえてしまい
配当金目当てで株を買うと
その翌年には
利回りが元に戻るので
結果的に利回りが低い株を
つかんでしまうことがある
こうならないために
過去の配当情報もきちんと確認
銘柄選定が重要だ
ちなみに
「タコ足配当」も要注意
タコ足配当とは
十分な利益がないのに
利益以上の配当金を出すこと
表面上は配当利回りが
高く見えるが
実際は保有資産を売却したり
積立金を取り崩したり
それらで得た資金を
配当金にまわしているだけで
業績や財務状況に問題が
ある場合が多い
そんなんときには
「配当性向」を確認したい
配当性向とは
企業の利益の中からどのくらい
配当金をを出しているかを示す指標
つまり
配当性向とは
「1株あたりの配当額
÷1株あたりの当期純利益x100 」
たとえば
配当性向が100%を超えてれば
利益以上に配当金を出している
そんな企業は「タコ足配当」
をしている可能性が高い
さいごに
株を保有すればもらえる
「配当金」は不労所得になり
資産形成に役立つ
高配当が続く優良な銘柄をみつけ
配当金を受け取り
あなたも豊かになろう
おわり