【16】今どき知らないとマズい!仮想通貨とビットコイン

超入門仮想通貨とビットコイン
仮想通貨 超入門編
人によっては遠い存在
だれもが近い将来かかわるもの
仮想通貨と「お金」の違い
仮想通貨にはどんなものがあるか?
最も有名なものはビットコイン(BTC)
ほかにはオルトコインと呼ばれる
イーサリアムやリップルなどの
メジャーなもので20種類
草コインと呼ばれる
マイナーなものまで
含めると
1,000種類以上ある
いちばん重要なもの
それは断然
ビットコイン
全体の6~7割を占め
仮想通貨の始祖的存在
つまり
ビットコインを知ることは
仮想通貨の基本的な部分
を知ることになる
仮想通貨、ビットコイン
はどんな性質をもつのか
じつは
お札や硬貨のような
実際の通貨に近いもの
というよりも
むしろ
ゴールドなどの鉱物資源に近い
存在と言われている
法律上でも
お金ではなく
資産として定められている
お金とゴールド
そして
ビットコインとを比較すると
まず
お金は国が公式に発行
その国で買い物するのに利用する
お店は事前に
特別な約束がなければ
お金を受け取り
決済しないとならない
これを
法律において
「強制通用力」と呼ぶ
お金は国により完全に管理
され
その増減を
無制限にコントロールできる
いっぽう
ビットコインは
すでにビックカメラなどのお店で
利用できるが
お店が
ビットコインの受け取りを
拒否することができる
この点で
現状でのビットコインが
通貨=お金と異なる点です
もうひとつの
お金とビットコインの違い
お金は国によって発行が管理され
ビットコインは発行数量に限り
があること
これによって
ビットコインが
金に近いといわれているわけ
ビットコインは当初から
その発行数量が2,100万BTC
までと決められている
鉱物資源であるゴールドも
存在する量は
地球に埋まっている分だけと
決められている
つまり
どちらも数量が決まっている
ので
希少性がある
という点で一致している
しかし
希少性があるだけでは
多くの人がそれを
価値あるモノと認めない
なお
ゴールドであれば
見た目に美しく
古来から価値があるものとして
多くの人が認識してきた
経緯があるので
また
通貨=お金についても
国が正式に発行して
支払いに使えると
保障されており
みんなが
「価値あるモノ」
として認めている
なお
ビットコインについては
その機能性が価値の源と
考えられている
仮想通貨の仕組み
ビットコインのシステム
ビットコインなどの仮想通貨は
「デジタル通貨」
「暗号資産」と
呼ばれることがあるが
その名のとおり
インターネット上のみに存在
実物のコインは存在しない
ビットコインの良いところは
インターネットさえあれば
世界中で
いつでも
格安で
渡したり、もらったり
することができること
しかし
同じことを
銀行振込や
ットバンクなどのアプリから
できるとの疑問が湧きそうだ
こちらは
銀行のシステムを利用するため
手数長が高い
また
海外への送金には
さらに高い手数料がとられ
何日も待つ必要がある
銀行でのお金のやりとりと
ビットコインでのやりとり
さらに詳しくみてみると
銀行のほうは
本人確認のうえ作成された
各個人の銀行口座に
お金がはいっていて
それが全て銀行のサーバーに
記録されており
AさんがBさんへ
10,000円送金すると
Aさん、マイナス10,000円
Bさん、プラス10,000円と
サーバーに記録が書き加えられる
つまり
完全に銀行の管理下なので
全面的に銀行を信用して
成り立っている
いっぽう
ビットコインの取引は
全てシステムのうえで
成り立っている
つまり
AさんからBさんへ
1BTCを送るさい
Aさんの端末から
ビットコインのシステムに
ログインし
Aさんだけが持っている
「鍵」を使い
送信依頼をかけると
ビットコインのシステムにより
この取引が共有される
Aさん、マイナス1BTC
Bさん、プラス1BTC
ビットコインのシステムは
参加している人全員で
ある取引を
共有、同期してるのが特徴
Aさんの送信依頼は
またたく間にシステム内
全てに送られ
チェック、記録される
これが
ビットコインの革新的な
システムのキモとなる
つまり
国や銀行のような
中央管理者がいなく
システム上にいる全員が
管理者となっている
システムそのものも全てがオープン
不正な取引がないかを
誰にでもチェックできる仕組みだ
ビットコインのシステムは
ハッキングに強いといわれてる
しかし
銀行のサーバーのほうは
ハッキングされないよう
銀行がめちゃくちゃ高い費用をかけ
厳重なセキュリティを構築し
預金者のデータを守っている
いっぽう
ビットコインでは
たとえば、悪意を持ったBさんが
さっきの1BTCの取引を
後から書き換え
5BTCの取引をしたように
改ざんしたとしても
システム上では
全ての取引が共有されてるため
それはすぐウソだとバレる
Bさんがシステム全体を
ダマすには
システム上の半分以上の
ユーザーをハッキング
しなければならず
事実上不可能だ
これが
ビットコインのシステムが
信頼性が高いといわれる理由
つまり
ビットコイン「価値あるモノ」
その「希少性」と「機能性」が
多くの人に評価されていること
ここまでで
ビットコインが
すごいことはわかったが
海外に送金しないし
その必要性がわからない
わたしたちが使っている円は
国際的にも信頼性が最高レベル
なので
ビットコインのような代わり
の通貨のようなものの
必要性は今のところ
限りなく低い
現状
日本の国自体や銀行なども
それなりに信用度が高い
逆に
経済が未成熟な国では
ある日突然
銀行が倒産し
預金が全て消えることが
起こりえる
最悪の場合
国家権力が
いきなり全財産を没収することも
あるかもしれない
また
世界の発展途上国の中には
通貨の価値が下がり続け
苦しんでいる国が多くあり
極端な例として
2008年にジンバブエでは
無責任な政府が紙幣を
湯水のように発行し続けたため
通貨の価値が暴落
500mlの牛乳を買うために
600億ジンバブエドルが必要になる
ハイパーインフレに襲われた
ハイパーインフレでは
日々、通貨の価値が暴落するため
お金を取っておいても
すぐに紙切れ同然になる
2008年当時
ビットコインはまだ
流通してなかった
ジンバブエのような国では
自国の通貨をもっているより
ビットコインのように
消えることなく
世界で共通の価値がある資産
を持つほうが安全だ
そもそもビットコインが開発
された経緯は
ハイパーインフレのような
動機に近い
なぜこんなに高いのか(2020年12月時点)
2008年に
サトシナカモトという匿名の人物
の論文によって
ビットコインのシステムが
提唱されはじめた
ナカモトは
ビットコインは
第三者の管理に依存しない
電子取引として
つまり
銀行や国家がなくても
成り立つ取引システムを
作りたかったのだ
じつは
このナカモトは
いまだに正体不明で
性別や国籍、個人なのか組織なのか
わかっていない
謎だらけの人物だ
ナカモトと
ビットコインのシステムの
革新性や考え方に
共感した技術者たちによって
ビットコインの開発が進められ
2009年に最初の取引
が始まった
もちろん
当時は知名度がなく
誰もその価値を認めておらず
いちばん最初の
ビットコインの価格は
0.07円だったようだ
2010年にビットコインと通貨を交換
するための取引所
が出現しはじめ
このころから一般の人が
ビットコインを手にする
機会が増加した
2011年最初のブームが訪れ
1BTCが1,500円まで
値上がりした
2013年にヨーロッパのキプロス危機
など背景に
おおよそ12万円まで上昇も
やがてブームは終わり
おおよそ2万円まで暴落した
はげしく上下を繰り返して
2017年についに大ブームが到来
世界的に認知された
オルトコインも巻き込み
ビットコインは上昇つづけ
最高値では1BTCが
おおよそ200万円を超え
多くの億り人を誕生させた
そうしてバブルははじけ
その直後には40万円まで下落
しかし
再び上昇し
前回の200万円を超えた
(2020年12月時点)
※ 2021年11月、750万円
※ 2022年3月、450万円前後
ビットコイン上昇の背景として
その取扱い環境の改善と
コロナでの各国における
「金融緩和」があると考える
2017年のバブル時には
各国にはビットコインを
合法的に取り扱う法律がほぼなく
取引所や販売所の規制も少なく
セキュリティ面が不安定だった
そのために取引所から
仮想通貨が大量に
盗難されるような事件が相次ぎ
当時は
仮想通貨の信用が
ガタ落ちしてしまった
そして
時がたち
取扱い環境が整備されると
以前より安全に
仮想通貨が流通するようになった
さらには
大きな組織が保有する資産が
流入するようになり
各国政府や中央銀行が
経済対策のために
お金をじゃんじゃんばらまいたり
格安の金利で貸し出したため
とくにビットコイン
仮想通貨全体の価格が
うなぎ登りになった
まとめ
仮想通貨の元祖ビットコインは
2008年に開発のデジタル資産
銀行や国など第三者に依存しない
独立した取引システムで運用
希少性や機能性があり
いまとなっては
多くの人が価値を認める
期待の高まりにより高騰
し
大きく下落する局面もあり
モノの売買には適さない
ゴールドのような価値
を保存するための資産
として
世界に受け入れられつつある
おわり