【29】村上世彰×三田紀房「いま、僕が伝えたいお金の話」

いま伝えたいお金の話
多くのひとが
お金に支配されている
お金に支配されないためには
どうすればよいか
数字に強くなればよい
お父さまが
借金を抱えていた
三田さんは
継がなきゃとの想いで
自分が借金の保証人となり
6年も事業をやる
これは地獄、まさに地獄
ある統計をみて
こんなに多くの人が
まるで
隠し教育ローンのような
学資を借りて
年間3,000人もの人が
破産をしている
ある一定の割合で
親まで保証人につけられる
親も子供も破産してしまう
これは失礼かもしれないが
学資ローンで破産した人は
その復活はかなりしんどい
そうなると三田さんは
人生真っ暗でも
破産せずに乗り切った
(三田)
わが一族には
大ラッキーがあった
当時商店街は
完全に没落したが
市が再開発計画を
立ち上げて
市が父のお店を
買い上げてくれた
それで出来た大きな資金で
ある程度返済ができ
ある程度のお金が残った
金利だけ払って
なんとかしのいだ時期もあった
ぼく(三田)にとって
イチバンの大ヒット作である
”ドラゴン桜” のおかげで
借金返済、完済した
トータルすると
おおよそ20年くらいかかった
ドラゴン桜がヒットしなかったら
今でもしのいでしのいで
お金に支配されている
生活を送っていただろう
いま金利が安いから
住宅ローンだ
教育ローンだ
すぐ借りれるけど
これが払えなくなったら
借りたお金は返せないと
ドボンだ
これはすごく大変で
とても不幸なこと
(村上)
たまたま商売柄
そんな人たちを多く見てきた
お金に支配されちゃいけない
たとえば
手元にいくらあって
いくら借りてて
もしくは
借りてないけど
子供のころから
どれだけお金を使っているか
考えてほしい
親もちゃんと言ってほしい
いくら住宅ローンがあるか
大学行っていいのか
留学していいのか
自分(村上)が
事件に巻き込まれたときに
判決文に書かれたことは
それは
一審の東京地方裁判所の
コマさんという裁判官だが
「安く買って、高く売るのはおぞましい」
と
判決文に書かれた
その次の日は
ウォールストリートジャーナルか
ニューヨークタイムズで
「おぞましいという
裁判官がおぞましい」と
日本はそういう国だと
安く買って
高く売るのは
これは
どんなビジネスでも当たり前
この裁判官はどんな人か
どんな経歴の人なのか
その裁判官は
ヒマな時間はコンサートに行く
赤ちょうちんに行っちゃいけない
そういう人たちと接しちゃいけない
そんな職業なんだなと
安く買って高く売るのは当たり前
理にかなっていて汚いものではない
そのお金をどう使って
どう人生を楽しく
もしくは
貯めるだけじゃなくて
他人にあげる寄付する
そういうことがきちんと伝わる
世の中になってほっしい
そんな気持ちがすごく強くある
本当に投資教育に
全身全霊を打ち込もうと
もともと(村上は)
コーポレートガバナンスという
ビジョンだったのが
投資教育へ
そのビジョンが変わっても
(村上)
それはいっしょで
コーポレートガバナンスも
自分としての原点は
お金が流れる
ぐるぐるまわる
そんなに貯めこまない
きちんと
ガバナンスがきいてないと
保身のためにみんな貯めこむ
会社の将来ではなく
自分がそこに勤めている間
会社のことを想ってるけど
結局、ちゃんと多くの退職金が
もらえるかどうか
という人がやっぱり多い
貯めると、貯めこむは違う
役所から企業をみてても
そういう感じがして
お金はぐるぐるまわすもの
いま日本の経済が悪くなってるが
お金をぐるぐるまわすことに
自分(村上)は楽しませてもらう
投資して、結果としては
ものすごい利益が上がったけど
そんな気持ちが強い
おわり