【70】もれなく9割が負ける投資、振り子の心理とは

投資家の心理を理解せよ
本の紹介
投資家の心理サイクルとは
株式市場の動きは振り子の振動によく似ている
振り子は
軌道の一端からもう一端へと
ほぼ休みなく動く
振り子の端っこに到達すると
遅かれ早かれ中心点に移動し
また反対側の端っこへ移動
振り子の起動の中心点に
振り子が止まっている
時間はほとんどない
株式市場もこれと同じだ
陶酔と絶望の間と
過大評価と過少評価の間を
行ったり来たり
つまり
振り子のように揺れ動き
平均的で妥当な
株価に収まる
ことはほとんどない
株価は
高すぎるか低すぎるかの
どちらか
株価が妥当な水準にあるときは
ほんの一瞬だ
まさしく振り子に似ている
どちらかといえば
株価も振り子と同様に
中心に位置することはマレで
両端に位置している
なぜ株価は振り子のように両極端なのか
投資格言
「相場は強欲と恐怖の間を
行ったり来たりする」
まず
ヒトは前向きになると
強欲になり
金儲けに執着する
すべてがうまく行くと
思い込む
逆に
ヒトは後ろ向きになると
悲観的な見通ししか
持てなくなり
お金を失うことを恐れて
ネガティブな行動に走る
このような
人間心理があるからこそ
株価が上がっている時
人々は競うように
投資を行い
株価が下がっている時
損をしないよう
こぞって株を売る
だから
株価は振り子のように
両極端に振れ
中心にとどまらない
株式市場に振り子の振動がみられる領域
- 強欲と恐怖の間
- 楽観主義と悲観主義の間
- リスク許容とリスク回避の間
- 焦り買いとパニック売りの間
株式市場は常に
これらのうち2つのパターン
のどちらかに位置し
中心にいることはない
投資家はどうする?
客観的な目で市場をみる
つまり
株価の振り子が
今どこにあるか
を知るのが重要
つまり
人々の心理をよく観察する
ほとんどの人が
「どこにリスクがあるのか?
高いリスクをとれば儲けが大きくなる!」
と言っているときは売り
「とにかくもう損はしたくない
助けてくれ!」
と言っているときは買い
著名投資家の
ウォーレン・バフェットは
「他人が慎重さを欠いている時ほど
自分たちは慎重にならねばならない」
「警戒心が緩み切った時代は
やがて手痛い仕打ちをもたらす
調整が起き幕を閉じるのが常」
「人々がパニックに陥り、恐怖におののき
行き過ぎた悲観主義にいるときにこそ
買い進めるべきだ」
これらを強く意識したいと語っている
つまり
どんな市場においても
投資家の心理は不変なので
市場を冷静に見極めて
投資に取り組みたい
おわり