【74】あなたは高額医療費にダマされてるかも!

高額療養費制度とはわかりやすく解説
高額療養費制度とは
病院にかかったとき
支払額が高い場合
その支払いに上限を
設けている制度
つまり
ある程度までであれば
医療費の支払いには
上限額が設定されている
この制度は
健康保険に加入している
”だれもが使えるもの”
※ 2019年9月時点の情報
高額療養費における
ケース①
医療費の支払いが100万円の場合
健康保険の3割負担にて
30万円の支払いが必要
これに高額療養費制度を使えば
支払い額は9万円になる
ケース②
医療費の支払いが1,000万円の場合
健康保険の3割負担にて
300万円の支払いが必要
これに高額療養費制度を使えば
支払額が
当初の1,000万円から
300万円に
そして結果として
18万円になる
日本国民は健康保険に
加入している
この保険診療によって
100万円かかる
医療費であっても
健康保険により
3割負担の
30万円で済み
残りの7割は
保険者が支払ってくれる
しかし
高額療養費制度を使えば
100万円の医療費に対し
30万円だった支払いが
9万円になる
つまり
日本人は国民皆保険制度に守られている
日本国民は
何かしらの健康保険に入っている
健康保険
国民健康保険
高額療養費制度
具体的な高額療養費制度上限金額
ひと月の医療費の
自己負担額の上限は
年収によって異なる
住民税非課税なら
3.5万円
年収370万円以下なら
6万円
年収370~770万円なら
8~10万円
年収770~1,160万円なら
17~19万円
年収1,160万円以上なら
25~27万円
となる
高額療養費制度支給のパターン
その①
先に健康保険負担分の
3割分を支払ってから
差額分の支給を受ける
過払い金の返金のような仕組み
その②
事前に
事前に高額な医療費がかかる
ことが分かっていれば
『限度額適応認定証』
の発行を受けておく
この発行によって
そもそも自己負担の最大額である
9万円を支払えばよくなる
高額療養費制度について
の相談などについては
あなたの健康保険証に記載の
電話番号へ問い合わせを
より具体的な高額療養費制度の例
前提は年収が370~770万円とする
高額オペ
ドラマDoctor-Xを思い出したい
『頭蓋内腫瘍摘出手術』
これは132万円と決まっている
健康保険での負担は3割で
ざっくり40万円
高額療養費制度の適用で
おおよそ9万円の自己負担ですむ
標準的な使い方であれば
1か月の薬代はだいたい
82万円
じつはこれでも安くなった
健康保険での負担は3割で
ざっくり25万円
高額療養費制度の適用で
8.5万円の自己負担ですむ
やはり
毎月8.5万円の自己負担は厳しい
そこで
高額療養費制度の利用が
4回目以降であれば
さらに自己負担費用が安くなる
制度がある
つまり
この場合の4回目以降の
自己負担は4.4万円となる
これを多数該当という
住民税非課税なら2.5万円
年収370万円以下なら
4.4万円
年収370~770万円なら
4.4万円
年収770~1,160万円なら
9万円
年収1,160万円以上なら
14万円
直近1年間で
高額療養費制度を3回
利用していれば
その4回目以降に適用される仕組み
人工透析
高齢者など糖尿病の悪化により
腎臓機能が悪くなった場合
自身にて血液をきれいにできない
その場合
人工的に血液をきれいにするため
透析が必要となり
中長期的な通院が必要となる
この透析のために
1か月の医療費は40万円ほどかかる
しかし
健康保険での負担は3割で
12万円
高額療養費制度の適用で
8万円の自己負担ですむが
透析の場合
さらに負担が安くなる仕組みがあり
なんと1万円の負担ですむ!
これは
高額長期疾病患者
に適用され
たとえば
慢性腎不全
血友病
HIV
などであれば月1万円
もし
人工透析の患者が高所得者
であれば月2万円
の負担ですむ
高額療養費制度の範囲外
食事代
一般的な食事代は1日1,400円ほど
これは全て自己負担
差額ベッド代
個室などは完全に自己負担
自由診療
脱毛
美容整形
歯の強制
など保険外診療は適用外
まとめ
高額療養費制度は
健康保険証をもっている
誰もが利用できること
を知っておきたい
おわり