➡ 資本主義と経済

【3】「イチから学ぶ資本主義」

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素人向け「イチから学ぶ資本主義」

 

土地や工場などの
生産手段を用意し

 

労働者を雇って
事業をする仕組み

 

資本家は
商品を売って儲けたお金の一部で
生産量を増やす

 

こうして

 

資本を増やしながら
経済成長を促す仕組み

 

それが

 

資本主義だ

資本主義が広がる前とは

15世紀ごろまで続いた
封建主義の時代

 

農民は領主の土地で
働かされていた

 

次第に権力を持つようになった
各国の王様は
貿易で稼ぐようになった

 

これが重商主義

 

そして

 

イギリスやオランダが

 

東インド会社を設立、
株式会社の仕組みが誕生

 

東方(アジア・インド圏)との
交易が活発になった

 

カルビン主義は1500年代

 

16世紀の宗教改革のときに

 

キリスト教も
隣人のために働き
「儲けること」を容認し

 

働くことはよし、とされ始めた

 

そして

 

利益追求の機運が高まり

 

1700年代にイギリスで
産業革命が到来

 

資本主義が花開いた

資本主義の時代へ

機械化が進み
農民は工場で働くようになり
生産が拡大

 

ここで登場したのが
経済学者の父といわれる

 

イギリスのアダムスミスだ

 

「見えざる手が経済成長をもたらす」

 

と説いた

 

つまり

 

国民が利益を追求すれば
見えざる手に導かれ
国全体が繁栄する

 

この言葉が象徴するように
産業革命をへて
資本主義経済は大きく発展した

 

揺れ動いてきた資本主義

資本主義は中身を変えながら
経済成長を促してきた

 

1776年

 

「自由競争のある市場が
社会の利益に!」

 

アダムスミスの見えざる手に
導かれるように発展した
資本主義経済は

 

1800年代になると

 

大不況がたびたび起こり
労働者は貧しくなってしまう

 

1867年

 

ドイツの経済学者
カールマルクスは
資本主義を批判

 

「資本主義経済では
資本家に富が集中、
社会で共有すべき」

 

つまり

 

社会主義という
政府主導の経済システム

 

「競争のない計画経済を!」

 

との考え方を提唱した

第一次世界大戦が勃発

 

1914年 第一次世界大戦
あらたな経済体制を生むきっかけに

 

1917年 ロシア革命

 

大戦で疲弊したロシアでは
人々の生活が苦しくなり革命が起き

 

資本主義に対抗し
社会主義国家ソ連が誕生
レーニンが指導者に

 

そのころ

 

世界の生産拠点であった
アメリカでは

 

復興需要により
新産業が勃興し

 

経済活動は好調で
生産拡大するも
輸出は減る一方となり

 

1929年

 

大恐慌でダウ平均株価が暴落
深刻な不況に陥り
失業者が街にあふれた

 

ここで見えざる手に
待ったをかけたのは

 

イギリスの経済学者
ケインズ

 

「このままでは負の連鎖だ」

 

「政府の経済介入を強めお金を使うべきだ」

 

と主張した

 

そこで

 

1933年

 

アメリカのルーズベルト大統領は
ニューディール政策により
公共投資を増やし

 

危機を脱したが

第二次世界大戦が勃発

1939年
再び世界大戦が起こった

 

大戦後

 

資本主義のアメリカと
社会主義のソ連が対立

 

冷戦時代へ突入するも

 

ソ連を中心に
社会主義勢力が台頭

 

スターリンにより
国家が経済をコントロール

 

1961年

 

ドイツを東西に分断にする
ベルリンの壁を建設された

 

このころ、アメリカでは

 

公共投資が重荷になり
財政赤字が膨らむ

 

1970年代には
二度のオイルショックに見舞われ

 

原油価格が急騰

 

不況と物価高が
同時に進む

 

スタグフレーションが起きた

 

この反省から

 

ふたたび、見えざる手の力を
引き出そうという主張として

 

新自由主義の到来

 

新自由主義
が勢いを増した

 

ハイエク
「経済は自由な市場にゆだねるべき」

 

フリードマン
「政府の規制はないほうがよい」

 

この主義にもとづき
政策を実行したのが

 

イギリス、サッチャー首相
アメリカ、レーガン大統領

 

大きな政府から
小さな政府へ

 

政府の支出を減らし
規制緩和を推しすすめた

 

1980年代

 

市場に任せて競争の促進を!

 

一方、社会主義陣営では
計画経済が行き詰まり

 

経済が低迷、低成長が続いた

 

完璧な計画はできない!

 

「食料やモノがない」
「自由がない」

 

計画経済に対する
人々の不満は高まり

 

1989年
ベルリンの壁崩壊

 

冷戦の終結へとつながった

 

東側諸国があいつぎ
資本主義へ

 

そして

資本主義経済とグローバル化の加速

グローバリゼーションが進む

新たな試練に向かう資本主義

グローバリゼーションのもと
資本主義経済は
順調に成長してるように見えた

 

それが、2008年

 

アメリカのリーマンショックで一転

 

変化の波はこれだけではなかった

 

深刻さを増す、気候変動

 

企業にとって、対応待ったなし
避けては通れないカベとなった

 

アメリカや中国など

 

大国のリーダーたちは
自由競争とは異なる考えの政策

 

保護主義
国家資本主義

 

を推し進めるようになった

 

その結果

 

富は超富裕層26人ほどに集中し
38億人が低所得に
富の偏りが目立つようになった

 

経済のデジタル化で
データが大きな価値を生み

 

Google
アマゾン
Facebook(現:メタ)
アップル

 

ITの巨人による
あらたな市場の独占が起こる

 

資本主義の土台が
大きく揺らいでいる

 

資本主義

 

これからどんな未来を
歩んでいくのか?

 

おわり
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